125ccバイクで走る60歳|配達の仕事で見えた、私が目指したい60代

生活アップデート

はじめに

60歳になってから、125ccの原付二種バイクで配達の仕事をしています。

若い頃に「60歳から新しいことを始める」と聞けば、なんとなく特別な響きがあったかもしれません。でも実際にこの年齢になってみると、人生はあんがい普通に変化していくものだと感じています。

新しい道具を使い、新しい仕事を経験し、新しい人たちと出会う。

その中で、毎日の配達を通じてある気持ちが芽生えました。

「こんな60歳でありたい」

そう思わせてくれる人たちとの出会いが、続いているのです。


125ccバイクと走る毎日

私の相棒は125ccの原付二種バイクです。

小回りが利いて、街なかの路地にも迷わず入っていける。配達の仕事では時間とルートの管理が肝心で、スマホの地図を横目に確認しながら、効率よく目的地をつないでいきます。

昔の配達員がどんなふうに仕事をしていたか、詳しくは知りません。でも今の自分には、スマホが当たり前の仕事道具になっています。それが不思議でも、特別でもなく、ただ自然なこととして。


配達先で気づいたこと

毎日いろいろな方の玄関先に立ちます。

学生さん、働き盛りの方、主婦の方、そして私と同じくらいの世代の方。以前は「スマホや新しいサービスは若い人のもの」というイメージが、どこかにあったかもしれません。

でも現実は、まったく違いました。

印象に残っているのは、チャイムを押す前に玄関のドアが開くことが珍しくないということです。スマホで配達状況を確認していて、私が近づいているのを知っている。それだけのことなのに、なんだか「時代が変わったな」と感じる瞬間でした。

待つのではなく、把握して動く。その小さな変化が、生活のリズムそのものを変えているのだと思います。


「ありがとう」の重さ

配達の仕事で一番印象に残るのは、荷物を渡した瞬間の反応です。

「ありがとう」

その一言や笑顔は、どんなに短い接触であっても、ちゃんと届きます。便利な仕組みが進んでも、最後に人が運ぶからこそ生まれる温かさがある、と感じています。

時々、その感謝の気持ちを商品を準備した人へ伝えられたら、と思うことがあります。お客様の表情を直接見る機会がない人たちにも、届けたいような気がして。


年齢は、新しいものから離れる理由にならない

配達を続けながら、気づいたことがあります。

同世代のお客様が、スマホを自然に使いこなしている姿を見るたびに、少し背筋が伸びる感覚があります。特別なことをしているわけでも、若い人のまねをしているわけでもなく、ただ自分の生活を自分で便利にしている。

それがかっこよかった。

スマホを使う、AIを試す、知らないサービスを試してみる、125ccバイクで見知らぬ路地へ入っていく。大切なのは年齢ではなく、変化を面白がれるかどうかではないか、と思うようになりました。


そんな60歳でありたい

これからも、バイクで走りながら人生をアップデートしていきたいと思っています。

新しいものを怖がらず、使ってみる。知らないことを、恥ずかしがらず試す。そして配達先で出会う人たちから、また何かを受け取る。

「こんな60歳でありたい」と感じた気持ちは、今も私の背中を押し続けています。

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